現在、ほとんどのパソコンでは、Microsoft製品(Excel、Word、PowerPoint)を利用している方が多くいるかと思います。Microsoft製品と同じような機能で、安い製品を探されている方もいるかと思います。
類似商品で有名どころでは、MobiSystems社の「Office Suite」やキングソフト社の「WPS Office2」という商品があります。
価格的にも安いので、どうしようか迷われている方は、一度、この記事を見て参考にしていただけたらと思います。
結論としては、マクロ(VBA)をあまり利用しないのであれば、「キングソフト」でもよいかと感じました。Excelで入力したVBAコードを、Office2に入力しても動かないことがあります。OfficeSuiteは印刷部分でExcelとの互換性の相性があわない部分がまだ残っていると感じます。
ですので、マクロ(VBA)を良く活用している。また、社外の人とデータのやり取りがあるのであれば、Microsoft社のソフトを利用するのが無難だと感じます。その理由については、この後の検証結果を見つつ説明をしていきます。
ちなみに、私が勤務した社内(5000人ほど)で、部署によって、ソフトを使い分けて導入したことがありましたが、最終的に、現在は、Microsoft社のソフトに統一となりました。Microsoftに統一した決め手は、互換性問題が多発した為です。その互換性について検証結果を紹介しつつ、検討材料としていただけたらと思います。
〇「Microsoft Office」との対応ソフト一覧表

〇テストで使用したソフト
・Office365(Microsoft社)
・Office Suite(MobiSystems社)
・WPS Office2(キングソフト社)
【1】Excel↔他社ソフト、計算式と印刷の
互換性テスト
❶MobiSystems社の検証
「Office Suite」の「Sheets」で資料作成⇒それをExcelで開く
サンプルの売上表のセルB9に入力した合計欄に入力した関数(SUM関数)の計算結果が、Excelで開いても計算結果が正しく計算されるか検証します。
‘(1)表を使って計算結果に相違がないかと、印刷プレビュー
のバグがないかを検証
‘①以下の「拠点別売上実績」を「Office Suite」で作成

‘②印刷プレビューを開いてみます。
※「Office Suite」の印刷プレビューです。

‘③MicrosoftのExcelで開いてみます。
(検証結果)セルB9の計算結果も、関数式もちゃんと認識できているようです。⇒OK

‘④印刷プレビューを確認してみます。
(検証結果)ページを確認すると「1/2」となっており、表が2枚に切れていることがわかります。印刷の互換性には問題が残っていることがわかります。


❷キングソフト社の検証
「OFFICE 2」の「Spreadsheets」で資料作成
⇒それをExcelで開く
‘(1)表を使って計算結果に相違がないかと、印刷プレビューのバグがないかを検証
‘①以下の「拠点別売上実績」を「Spreadsheets」で作成

‘②印刷プレビューを開いてみます。
※「OFFICE 2」の「Spreadsheets」の印刷プレビューです。

‘③MicrosoftのExcelで開いてみます。
(検証結果)セルB9の計算結果も、関数式もちゃんと認識できているようです。⇒OK

‘④印刷プレビューを確認してみます。
(検証結果)ページを確認すると「1/1」となっており、正しく1枚に収まっており、問題なさそうです。

【2】Excel↔他社ソフト、図の(グラフや図形)の
互換性テスト
❶MobiSystems社のOFFICE SUITEで資料作成⇒Excelで開く
‘(1)グラフやテキストボックスの図を使って色やフォントに相違がないかと、印刷プレビューのバグがないかを検証
‘①、以下の「上期支店別売上比較」を「Office Suite」で作成

‘②印刷プレビューを開いてみます。
※「Office Suite」の印刷プレビューです。1枚に収まっていますね。

‘③MicrosoftのExcelで開いてみます。
(検証結果)Excelで開くと軸ラベルが自動で追加されており、少し影響を受けているようです。それ以外は特に色もフォントも影響を受けていないようです。

‘④印刷プレビューを確認してみます。
(検証結果)ページを確認すると「1/2」となっており、表が2枚に切れていることがわかります。印刷の互換性には問題が残っていることがわかります。


❷キングソフト社の「WPS Office2」で資料作成⇒Excelで開く
‘(1)グラフやテキストボックスの図を使って色やフォントに相違がない
かと、印刷プレビューのバグがないかを検証
‘①以下の「上期支店別売上比較」を「WPS Office2」で作成

‘②印刷プレビューを開いてみます。
※「WPS Office 2」の印刷プレビューです。1枚に収まっていますね。

‘③MicrosoftのExcelで開いてみます。
(検証結果)Excelで開いてみても、特に色もフォントも影響を受けていないように見えます。先ほどの「Office Suite」のように、軸ラベルが勝手に表示された影響もなさそうです。

‘④印刷プレビューを確認してみます。
(検証結果)1ページに収まっており、印刷の互換性は問題なさそうです。

‘【3】マクロの互換性の影響
❶MobiSystems社のOffice Suite
・「Office Suite」にマクロ(VBA)の機能はありません。
・(注意点)Excelで作成したマクロ(VBA)ファイルを開いて実行しようとしても、機能がないため実行は不可能です。
❷キングソフト社のOFFICE 2
キングソフト社の公式ページで、「マイクロソフトオフィスのマクロとの互換性も完全ではありません。」と記載されています。
また、「マイクロソフトオフィスで作成したマクロ付きのファイルを実行すると エラーとなる可能性が高いです。」とも記載されています。
(URL)https://www.kingsoft.jp/office/vba
社内で、使っていた時は、Excelで作成したマクロが実行できないことは多々ありました。
その為、Excelやキングソフトの両方でマクロが実行できるようにする為、キングソフトでVBAコードが認識できるかテストして、その後、Excelで実行テストを行い、どのコードなら認識できるか探りながら作成しました。想像以上に手間がいるため、かなり非効率で通常の数倍時間がかかります。
【4】PowerPointの互換性テスト
‘(1)プレビュー(印刷)や色、フォントの互換性テスト
❶MobiSystems社の「OFFICE SUITE」で資料作成⇒PowerPointで開く‘
‘1)グラフ・図・テキストボックスで、色、フォントへの影響テストをします。
※(注意)ここで、グラフを「Office Suite」で作成しようとしたのですが、グラフを作る機能はないようでした。残念。
‘①画像と図形、テキストボックスを使い「Office Suite」で、以下を作成しました。

‘②印刷プレビューを確認してみます。

う~ん・・・。縦方法のプレビューですね。そして、画像も図形も中途半端に切れている感じしますね。プレゼン資料は基本、標準設定で、横方向にしておいてほしいかな。PowerPointは自動で横方向になっていたはず。
‘③では、横方向にしてみましょう。

でも、写真や、図形が、途中で切れていますね・・・。
では、拡大縮小のチェックボックスにチェックを入れてみましょう。

★やっと、全体が収まりましたね。これで、MicrosoftのPowerPointと比較ができます。
この状態で上書き保存して、続きの検証を開始します。
‘③MicrosoftのPowerPointで開いてみます。
(検証結果)PowerPointで開いてみても、特に色もフォントも影響を受けていないように見えます。

‘Microsoftの印刷プレビューを見てみます。
1ページで収まっており、Office Suiteの印字と相違なさそうです。

‘2)こんどは、MicrosoftのPowerPointでグラフを作成してOffice SuiteのSlidesで、開くとどうなるか見てみましょう。※先ほどSlidesはグラフを作成する機能がありませんが、実際、PowerPointで作成したグラフは、Slidesで認識できるのですかね?
‘①以下は、PowerPointでグラフを作成しました。

‘②Office SuiteのSlidesで開いてみます。

やはり、グラフを画像として認識しているようです。グラフをダブルクリックしても、ツールバーに、グラフの編集項目はどこにも表示されません。
グラフの上で、右クリックすると、グラフの編集項目が表示されずに、「画像として保存」という選択肢となっていますね。グラフに関しては、PowerPointとSlidesは互換性がよくないようですね。
❷キングソフト社の「OFFICE 2」の「Presentation」で資料作成⇒PowerPointで開く
‘1)グラフ・図・テキストボックスを使って、色、フォントへの影響テストをします。
‘①画像、グラフ、テキストボックスを使い「Office2」の「Presentation」で、以下を作成しました。

‘②Office2の印刷プレビューを開いてみます。
1枚で横向きとなって収まっています。

‘③PowerPointで開いてみます。
(検証結果)特にPowerPointで開いてみても、色、フォントに影響はなさそうです。

‘④PowerPointで印刷プレビューを見てみます。
(検証結果)印刷も特に切れている箇所もなく1ページで収まっています。グラフの編集も問題なくできます。互換性の問題はなさそうです。

’⑤グラフをマウスで選択すると、上部ツールバーに「グラフのデザイン」のタブが表示され編集可能です。PowerPointと同じように、グラフの数値など自在に変更可能。

【5】Wordの互換性テスト
‘(1)プレビュー(印刷)や色、フォントの互換性テスト
以下でプレビュー結果や、色やフォントへの影響がないか検証
❶MobiSystems社の「OFFICE SUITE」の「Documents」で資料作成⇒Wordで開く
‘①画像やテキストボックス、直接文字入力を使い「OFFICE SUITE」の「Documents」で、以下を作成しました。

‘②「OFFICE SUITE」の「Documents」の印刷プレビューを見てみます。

‘③Wordで開いてみます。
(検証結果)特にWordで開いてみても、色、フォントに影響はなさそうです。

④Wordの印刷プレビューを確認してみます。
1ページに収まっており、特に問題は見当たりませんでした。

❷キングソフト社のoffice 2の「Writer」で資料作成⇒「Word」で開く
‘①画像やテキストボックス、直接文字入力を使い「office 2」の「Writer」で、以下を作成しました。

‘②「Writer」で印刷プレビューを開いてみます。

‘③このファイルを「Word」で開いてみます。
特に文字色や、フォントなど影響を受けている様子はありませんね。

‘④Wordの印刷プレビューをみてみます。
1ページに収まっており影響はなさそうですね。

‘【6】製品口コミ
購入を検討されている方は、まずは、色々な通販サイトの口コミも参考にされて検討
されて見てはいかがでしょうか。
・キングソフト社(OFFICE 2 Standard Edition)
キングソフト社の製品で、マクロ(VBA)を使いたい方は「WPS Office Gold Edition」の製品版になります。↓
・MobiSystems社(OfficeSuite Personal )
・Microsoft社(Office365 Personal)
‘【7】まとめ
(検証結果)
〇Excelとの互換性
キングソフト社の互換性は問題はなし。マクロ(VBA)の互換性に弱さはあるが、使わない人にとっては問題なし。
MobiSystems社のOffice Suiteは、印刷箇所の互換性を除けば問題なし。
〇PowerPointとの互換性
・Office2のPresentationはグラフを作成する機能ありPowerPointとの互換性も問題なし
・Office Suite のSlidesは、グラフを作成する機能なし。PowerPointのグラフを、Slidesで開くとグラフは画像として認識される。
〇Wordとの互換性
・Office2、Office Suiteとも互換性に問題は特になし。





