ひろふみのエクセル知恵袋
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★Excelが苦手な方は、以下の順番で学習していただけましたらと思います。
【0からの学習編 ~セル理解編~ 計算式理解編~ 現場の実務編~】
現場の実務編

【現場の実務編45】平均計算をする関数7選!用途に応じた関数を使いましょう(AVERAGE&HARMEAN&GEOMEAN&SUNPURODUCT&MEDIAN&MODE.SNGL関数)

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・用途に応じた平均関数の種類と使い方

・AVERAGE&HARMEAN&GEOMEAN&SUNPURODUCT&MEDIAN&
 MODE.SNGLの関数の意味と使い方

練習用サンプルデータ(ダウンロード)
※シートは練習用と成果物(解答)の2種類あります。閲覧したい方はダウンロードして下さい。

平均と言っても、色んな種類の計算方法があります。一番良く使われる計算方法は「算術平均」です。算術平均は、すべての数字を合計して、その数字の個数で割るという方法です。

しかし、データの種類によっては、求めている答えの平均がだせないことがあります。

平均を計算する関数の種類は、AVERAGE関数、HARMEAN関数、GEOMEAN関数、SUNPURODUCT関数、MEDIAN関数、MODE.SNGL関数などがあります。

今回は、この6種類の関数を紹介したいと思います。

(練習で実施する「平均を求める関数」の完成図)

 ※beforeの状態を、afterの状態まで仕上げる過程を説明します。

 練習サンプルデータは、ダウンロードファイルのシート「練習用」となります。

‘【1】例題1の平均値を計算(AVERAGER関数)

(例題1の問題)

4月から6月までの1か月あたりの売れた、平均件数、売上を計算する問題 

‘(1)例題1で活用する関数(AVERAGE)の公式

売れた量(件数や金額)の平均を求める時は、AVERAGE関数を使って計算します。 

平均を求め方の中で、もっとも基本的な関数のAVERAGEを使います。

「数値を合計し、その結果を数値の件数で割るという関数です。」

公式

セル番地=AVERAGE(範囲)

※平均を求めたいセル「範囲」を指定すると、セル番地に平均値が表示されます。

‘(2)例題1の月あたりの平均件数と平均売上を求める

‘まずは平均件数を計算します。

セルB7に数式「=AVERAGE(B4:B6)」を入力します。
すると平均値20が表示されます。

(補足説明)
AVERAGE関数は以下の計算を自動でしてくれます。
※セルB7=(10+20+30)/ 3=20

‘では平均売上も同様にやると以下の数式となります。

セルC7に数式「=AVERAGE(C4:C6)」を入力します。

すると平均値2000が表示されます。

【計算式の理解編15】平均値を計算するAVERAGE関数の使い方(範囲選択する方法&離れたセルを選択する方法で紹介)!! ・AVERAGE関数の使い方 ・離れたセルを複数選択する方法 ・AVERAGE関数と四捨五入関数の組み合わせ方 ...

‘【2】例題2の平均値を計算(HARMEAN関数)

(例題2の問題)

作業者全員の1分あたりの平均件数を計算する問題です。

‘(1)例題2で活用する関数(HARMEAN)の公式

複数の速さの平均を求める時は、HARMEAN関数を使って計算します。 
例題2では、D列の項目が速さを示しており、1分当たりに処理する件数が速さに
相当します。車で例えると、時速60Kmの速さというと、1時間当たりに60Km
進むという意味ですよね。それと同じ考え方で、速さという物差しは、「ある時間」に
対してどれくらいの量が進むかというとらえ方です。イメージの概念は「1秒当たり」「1
分当たり」「1時間当たり」にどれくらい進むかという、いわゆる「秒速」「分速」「時速」という風にとらえると理解しやすいかと思います。
 
車の時速で説明すると、行きが時速100Km、帰りが時速50Kmだとすると平均時速は
何Kmだと思いますか?「(100+50)/2=75Km」だと間違いです。
片道の距離が100Kmの場合で考えてみると、「速さ=距離/時間」ですので、この式に
当てはめてみましょう。
行きは時速100Kmで進むので1時間かかる
帰りは時速50Kmで進むので2時間かかる
速さ=「(100+100)/(1+2)=66.6Km/h」となります。
このような速度の平均を求めるときは、HARMEAN関数を使うと便利に計算できます。

公式

セル番地=HARMEAN(数値1,数値2・・・・)

※数値を、数値1、数字2に指定すると、その数値の速さの平均値がセル番地に表示されます。数値1にセル範囲で指定しても計算できます。

‘(2)例題2の速さの平均を求める

‘1分当たりの平均の速さを計算(件数/分)セルB7に数式「=HARMEAN(D4:D7)」を入力します。すると平均値14.81が表示されます。

‘【3】例題3の平均値を計算(GEOMEAN関数)

(例題3の問題)

100 円だった豚肉の値段が、1年目は 2 %上がった。2年目は 18 %上がった。

この豚肉の値段は年間平均何%上がったと言えるか?

‘(1)例題3で活用する関数(GEOMEAN)の公式

 前年比や成長率など、複数の比率の平均を求める時は、GEOMEAN関数を用います。
 例題3の問題を、GEOMEAN関数を使わず計算する場合どのように計算しますか?
 「(2+18)/2=10%」と計算すると間違いです。
その理由は、
2021年時点の豚肉の値段は、100×1.02×1.18=120.36になりますよね。

もし10 %で増加した場合。
2021年の値段は、100×1.1×1.1=121 円となります。
正確には120.36 円とならないといけないのですが、
微妙にずれています。これでは平均とは言えません。
正しくは、2年間の増加率の平均:√(1.02×1.18)=9.71 %が平均増加率になります。

2年とも 9.71%で増加した場合は、100×1.0971×1.0971=120.36 円となり、
本来の2021年の値段120.36と一致します。

この計算を、GEOMEAN関数を使って計算すると簡単に計算できます。

公式

セル番地=GEOMEAN(数値1,数値2・・・)

数値を、数値1、数字2に指定すると、数値の比率の平均値がセル番地に

表示されます。数値1にセル範囲で指定しても計算できます。

‘(2)例題3の比率の平均を求める

‘豚肉の2年間の増加率の平均値は、

セルC6に数式「=GEOMEAN(C4:C5)」を入力します。

すると平均値109.71が表示されます。

‘【4】例題4の平均値を計算(SUMPRODUCT関数)

(例題4の問題)

グループAは100人、グループBは10人で、グループごとにテストをしました。

グループAは平均80点、グループBは平均20点でした。全体の平均は何点ですか?

〇加重平均(グループ分けした後、人数(数)の重みを考慮して平均をだす)

‘(1)例題4で活用する関数(SUMPRODUCT)の公式

グループA(100人)と、グループB(10人)でテストを実施し、Aは80点、Bは20点
では、平均点はどのように計算しますか?
「(80+20)/2=50点」と計算すると間違いです。
正しくは、「{(80点×100人)+(20点×10人)}/(100人+10人)=74.5」
ここで単純に平均点の合計を2で割ってはいけないかというと、
グループAとBでは、人数が異なります。それゆえ、AとBでの平均点の重みに差がでてしまいます。その為、数値の重みを考慮して平均点を計算する必要があります。

この数値の重みを考慮して計算する際に役に立つのが、SUMPRODUCT関数です。
SUMPRODUCT関数は、指定した範囲に含まれる数値の積を合計します。

‘(2)例題4のテストの平均を求める

‘グループAとBの全体の平均値は、
セルC6に数式「=SUMPRODUCT(B4:B5,C4:C5)/SUM(B4:B5)」を入力します。
すると平均値74.5が表示されます。

‘数式の解説

‘まず、範囲1に人数の範囲「B4からB5」、範囲2に平均点数の範囲「C4からC5」を指定すると、(グループAの人数×平均点数80)+(グループBの人数×平均点数20)が求められます。

=SUMPRODUCT(B4:B5,C4:C5)

この方法で得た平均点数の合計を、人数の合計で割ります。

=SUMPRODUCT(B4:B5,C4:C5)/SUM(B4:B5)

すると、数値の重みを考慮した平均値が計算されます。

この数値の重みを考慮した平均値のことを加重平均と呼びます。

‘【5】例題5の最頻値を計算(MODE.SNGL関数)

(例題5の問題)
靴の購入顧客リストから、最も多く出現する発注を優先すべきサイズはどれ?
〇最頻値:(一番多く出現頻度の多い値)

‘(1)例題5で活用する関数(MODE.SNGL)の公式

リストのデータに含まれる値のうち、出現する回数が一番多い値を取りだす関数として
MODE.SNGL関数があります。平均値で計算した場合、データの一部に極端に高い値や、低い値があると、外れ値の影響を大きくうけてしまいます。そして、平均値で計算した場合、
(28+27+26.5+26.5+26.5+24.5+26.5)/7=26.4となります。
26.4のサイズは、実際には特注でもしない限り存在しません。
こういった時は、出現率の一番高いサイズを仕入れるべきです。
そういった計算に使える関数としてMODE.SNGL関数があります。

公式

セル番地=MODE.SNGL(数値1,数値2・・・)

※数値を、数値1、数字2に指定すると、その数値の中にある、一番出現率の高い値を求めることができます。数値1にセル範囲で指定しても計算できます。

‘(2)例題5の出現率の一番高いサイズを求める

‘出現率の一番高い値を求める計算式は、

セルB12に数式「=MODE.SNGL(B5:B11)」を入力します。

すると一番出現率の高い26.5が表示されます。

(‘数式の解説)

‘【6】例題6の中央値を計算(MEDIAN関数)

(例題6の問題)
小学5年生の垂直飛びのリストから、記録の値を小さいものから並べたときに、
中央にくる値は?
〇中央値:(中央にくる値)

‘(1)例題6で活用する関数(MEDIAN)の公式

中央値とは、データに含まれる値を小さいものから順番に並べた時に、中央にくる値のことです。値が偶数の場合は、中央に一番近い2つの値の平均値が中央値となります。

データの中に、極端な高い値や低い値の外れ値があると、一般的な平均値の出し方では、実態からズレてしまうので、こういった時に、中央値を使うことがあります。

公式

セル番地=MEDIAN(数値1,数値2・・・)

※数値を、数値1、数字2に指定すると、その数値を小さいものから並べて、中央にくる値を求めることができます。数値1にセル範囲で指定しても計算できます。

‘(2)例題6の中央値を求める

‘中央値を求める計算式は、

セルB12に数式「=MEDIAN(B4:B11)」を入力します。

すると中央値の36が表示されます。

(数式の解説)

【7】まとめ

平均値を計算する関数の種類は、AVERAGE関数だけではなく、色んな種類の関数があります。用途に応じて関数を利用できるように、知っておくと、便利かと思います。

AVERAGE関数だと不都合なことも発生する可能性がありますので、参考までにご紹介いたしました。

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